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2019.11.27コラム

株主優待制度とはどんな制度?

最近テレビなどでも株主優待制度について取り上げられることがあり、興味を持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
投資をしながら企業のサービスや株主限定品を受取れるなど、株主優待は魅力的な制度といえるでしょう。

しかしどのようにして株主優待制度が受けられるのか、わかりにくいのが現状です。
そこで今回は株主優待制度の仕組みや、どのようして優待を受けられるのかをお伝えしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。

株主優待制度とは?

株主優待制度とは、保有している株式の企業から、株主になってくれたお礼として自社サービスや、ギフト券、自社製品などが送られてくる制度です。
2019年10月15日現在の日本の上場企業数は、3,680社でそのうちの約3分の1の企業が株主優待を実施しています。

ちなみに株主優待制度は、日本特有の制度で諸外国では実施していません。

株主優待を受け取るには、権利確定日に株主であることが条件です。
権利確定日とは月の最終日に設定され、実際は買付をしてから株主になるまで2営業日かかるため、権利付最終日(権利確定日の2営業日前)までに注文をする必要があります。

株主優待を得るまでの流れ


株主優待を得るには、その企業の株主になる必要があります。
以下で株主になるまでの流れを解説していきます。

①証券口座の開設
株式を保有するためには、まず証券会社の口座開設を行わなければなりません。
銀行では株式は買えないため、注意してください。

2018年末現在、日本の証券会社は中小含め200社以上もあります。
その中でも手数料が安く、スマホでの操作も簡単なネット証券が初心者の方にはオススメです。

参考:ダイヤモンドZAI 証券会社比較

②口座開設の申込み
証券口座開設の申込みはネットで簡単に行うことができます。
申込みの際、必ずマイナンバーカード(通知カードも可)の提示が求められますので用意しておいてください。

③口座開設完了
口座開設が完了すると、証券会社からログインIDとパスワードが記載された書類が届きます。
大切な書類ですので、なくさないようにしてください。

④株式選定
日本の上場企業のうち3分の2の企業は株主優待を実施していません。
そのため、誤って株主優待を実施していない企業の株式を購入してしまうと、株主優待制度が受けられません。

事前に企業の「株主・投資家の皆様へ」や「IR情報」で株主優待が実施されていることを確認してください。

⑤株式購入
購入する株式を選ぶことができれば、後は実際に購入するのみです。
証券会社のHPで「銘柄検索」などから選定した企業名を入力し、購入してみましょう。

株主優待の注意点

株主優待は毎月受けられるサービスではなく、多くの場合企業の決算月に合わせ実施されることが多いです。
たとえば飲食・サービス業では2月と8月、メーカーなど3月と9月など、企業によって異なります。

また企業によって、株主優待を受けるための条件が異なります。
「保有株式数300株以上」、「株式を3年以上保有」など企業独自の条件を設けているため、購入する前に確認を行いましょう。

色々な株主優待

ここでいくつかの企業の株主優待サービスをご紹介します。
➀ オリエンタルランド
3月末に100株以上の保有で、「東京ディズニーランド」または、「東京ディズニーシー」のワンデーパスポートを受け取れます。

➁ すかいらーく
6月末と12月末に100株以上の保有で「ガスト」や「バーミヤン」などで使える3,000円分の食事券を受け取れます。

➂ 西武HD
3月末と9月末に300株以上の保有でグループのホテル、レストラン、スキー場などで使える割引券が受け取れます。

➃ オリックス株式会社
宿泊・食事:ご宿泊費・ご利用料金優待など
野球観戦:公式戦ホームゲーム優待
水族館:入場料金10%割引
シニアライフ:入居時費用割引
カーライフ:ご利用料金割引など
ヘルスケア:人間ドック各種コース優待価格など