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2019.10.29コラム

投資初心者に向いているJ-REITとは

投資初心者ではれば、どのような金融商品に投資したら良いのかで悩むのは当然です。
投資初心者に向いている金融商品の一つとしてJ-REITがあります。
この記事では、なぜJ-REITが投資対象として投資初心者におすすめなのかについて
詳しく説明するとともに、その注意点についてもわかりやすく解説します。

J-REITの基礎知識

J-REITは、日本版のReal Estate Investment Trust(不動産投資信託)であり、
投資家から資金を集めて不動産を運用し、不動産を運用することで得られた賃料収入等を投資家に分配する金融商品のことを言います。
J-REITは投資初心者に向いている金融商品であると言われています。
なぜなら、REITは高い利回りが期待でき、かつ、安定的に分配金を得られる可能性が高い金融商品であるからです。
株などの金融商品の場合には、値動きも激しく、企業の業績に応じて配当金にもバラツキがありますが、
J-REITの場合、収益力の高い複数の不動産を組み合わせてポートフォリオを組み、
そこで得られた収益を分配金として投資家に配分するので、安定的な収入を得ることができます。
J-REITは、米国や世界の株式、債券と比較して利回りが高く、相対的に魅力が高い投資対象資産です。
国土交通省が公表している「不動産投資市場の成長戦略」などのなかで、
J-REIT等の資産総額の拡大目標と具体的な取組みが示されていることから、
今後もJ-REIT市場は成長していくと見込まれており、底堅い展開が予想されています。

J-REITのメリットと注意点

RISK

■メリット
金融商品としてのJ-REITの魅力は、安定した収益による高い分配金利回りにあります。
REITでは、利益の90%超を分配することによって実質的に法人税が免除されます。
したがって、資産運用会社は、利益のほとんどを進んで投資家に対して分配するようになり、
株式などの従来の投資対象よりも多くの分配金を投資家に対して分配することができます。
 加えて、REITでは、不動産の開発は行わず賃貸事業に特化して不動産の運用を行っていることから、
他の金融商品と比較して収益が安定しています。
しかも、REITを運用する会社は、立地や質に優れた複数の不動産を組み合わせて最適なポートフォリオを構築しているため、
リスクの分散も十分になされています。
したがって、適切なリスク管理が行われており、安定的な資産運用が行われているというメリットに加えて、
高い分配金を受け取ることができるというメリットがJ-REITにはあります。

■注意点
J-REITの注意点としては、天災が起きたときに、分配金が大きく下がる可能性があることです。
収益率の高い不動産を複数組み合わせて最適なポートフォリオが組まれているはずですが、
収益率の高い不動産はほとんどが東京に位置しています。
東京に位置せずとも、人口の多い都市に不動産は集中しています。
今後、南海トラフ地震が予想されるなかで、そうしたリスクとどのように向き合うかを
投資家本人が考えていかなければなりません。