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2019.09.11コラム

不動産小口化投資とは?メリット・デメリットを紹介

不動産投資を始めたいけれど、なかなか踏ん切りがつかないという人は多いのではないでしょうか。
多額の資金を準備しないといけないなど、不動産投資はハードルが高いと思っている人も少なくありません。しかし、昨今では、少額の元手でも不動産投資が始められる不動産小口化投資という投資方法が注目を集めています。
そこで今回は、不動産小口化投資についてわかりやすく解説していきます。

不動産小口化投資とは

不動産小口化投資

不動産小口化投資とは、不動産に対して口数で投資をすることを言います。
例えば、1口100万円、5口で500万円から出資することができる投資形態のことを言います。
投資対象となる不動産の所有権を細かく分けて、他の出資者と共有することができる投資です。
一つの不動産を複数の出資した人で、共同で所有する点に特徴があります。

従来、不動産に投資をするためには、多額の資金を用意しなければなりませんでした。
特に、東京都内などの良質な不動産投資のためには、個人で用意するには大変困難な額の資金を用意しなければならなかったため、不動産に投資できる人は限られていました。
しかし、不動産小口化投資の仕組みが開発されたことによって、これまで資金を用意することが難しく、不動産投資に参加できなかった人でも、不動産に投資することができるようになりました。

従来の不動産投資では、初期投資コストの大きさから敬遠されることが多く、自己資金だけで不動産投資ができないために、金融機関から借入れする人も少なくありませんでした。
不動産小口化投資では、出資をした金額に相当する持分が決められ、その持分に対して、物件の収入が分配されます。
長く続く賃貸収益を出資者でシェアしながら、リスクもシェアすることで小さくすることができます。
もちろん、投資額が少ない分、分配額は少なくなりますが、口数を増やすことによって、不動産に対して分散投資をしながら(リスクを分散しながら)、利益を高められるのが不動産小口化投資です。
不動産投資を少額から始められ、徐々に投資額を増やしていくことができます。

不動産小口化投資のメリットとは

それでは、不動産小口投資を行なうメリットとはどのようなものでしょうか?
詳しく説明していきましょう。

多額の出資金が必要ない

不動産小口化投資最大のメリットは、少額でも不動産投資が可能なことです。
不動産の実質的な運用は、事業者に任せることになりますが、家賃収入を得て、収入を生み出せます。
多額の出資金が必要ない分、複数の物件に出資することでリスクを分散しながら、複数の不動産に対して投資ができます。

利回りの良い物件に投資できる

従来では、機関投資家しか投資ができなかった不動産でも、不動産小口化された物件であれば投資ができます。
利回りの良い優良な物件でも、個人投資家が参加できるようになっていることも不動産小口投資のメリットになっています。

相続に有利

不動産小口化投資は、不動産が小口化されている分、相続人が不動産の所有権を公平に受け取ることができます。
不動産全体の価値を出資額で分けているので、取り分に差がでにくいというメリットがあります。

不動産小口化投資のデメリットとは

不動産小口化投資には様々なメリットがありますが、投資であることに変わりはないので、デメリットもあります。

提供できる業者が限られている

不動産の小口化を行っている不動産業者は限られています。
国土交通省から不動産特定共同事業法に基づく許可を受けている事業者だけが、不動産を小口化することが可能です。
許可が与えられる不動産業者は限られ、小口化投資の対象にできる不動産も限られているというデメリットがあります。
また、不動産業者が倒産すれば、投資対象となっていた不動産が別の事業者へ譲渡されたり、出資金が返還されないといったデメリットもあります。

不動産小口化投資の対象となる不動産は増える

お金

不動産小口化投資の対象となる不動産は、今後増えていくことが予想されます。
現在はまだ不動産小口化投資の対象となる不動産を取り扱っていない事業者も、今後取扱数を増やしていくはずです。
不動産小口化投資の対象と不動産が多くなれば、それだけ選択肢も増え、投資市場も盛り上がります。

不動産小口化投資は、少額の元手でも始められるので、今まで不動産投資に二の足を踏んでいた方も安心して投資が可能です。
不動産投資を始めるときの選択肢の一つとして、不動産小口投資を考えてみてはいかがでしょうか。