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2019.07.24コラム

投資初心者の方が投資をする際に意識すべき運用方法とは?

誰しも投資をするからには、リターンが欲しいと考えるはずです。
成功するには、いくつか意識するべき基本的なマインドがあります。
つい簡単な方法に目を向けてしまい、計画や努力を怠ることが失敗の原因となること
も多いです。
今回は、投資初心者が意識すべき運用方法を、4つのポイントに分けてご説明します。

長期運用により資産拡大する

お金

「長期投資は、成長性が高いと考えられる金融商品に投資して、
長期間保有しながら資産を増やしていく方法です。
複利は、長期運用において、絶大な効果を発揮する利益率向上に有効な手法です。
資産運用には、単利と複利といった考えがあり、この複利が長期投資の大きなメリットに
なってきます。

単利とは、投資した金額(元本)だけに利子が付くことで、
複利はその元本に付いた利子にプラスして、利子が付いていきます。
「利益を運用資金にくわえて再投資する」という簡単なプロセスであるものの、
10年後、20年後の利益総額は全く違うものになります。
例えば、元本100万円で10年間、年利4%で資産運用した場合、以下の結果になります。
なお、比較にもちいている単利運用は、「利益を再投資しない」という複利とは
対極にある運用方法です。

単利:1,000,000×( ( 1+4% )×10 ) = 1,400,000円
複利:( 1,000,000×( 1+4% )^10 ) = 1,480,244円

この複利のメリットを理解することで、さらに資産を効率よく増やしていくことが
期待できるため、長期投資なら複利を活かすことを覚えておきましょう。
もちろん短期間の投資を連続しながら資産運用をしていくことも、投資の経験を積んでいくことで可能になりますが、その分リスクが高くなるのは避けられません。
初心者のうちは、長期投資で資産運用を考えていくほうがよいでしょう。
資産運用を始めようと思うなら、長期投資を意識しましょう。

分散投資により低リスクの運用を目指す

リスク

投資において、有名な格言に「卵は1つのかごに盛るな」という教えがあります。
1つのカゴに5個の卵を乗せた状態と、5つのカゴに1個ずつ卵を乗せた状態を
比較したとき、どちらの状態が危険でしょうか?
5つのカゴで卵を運べば、一度カゴを落としても、割れる卵は1つだけです。
リスクが高いのは、一度カゴを落とせば、全ての卵を失う前者です。
これと同じように、投資も卵の運搬と同様、運用先を分散するほどリスクが抑えられます。

分散投資とは、投資する金融商品をいくつかに分けて投資する方法です。
自分自身の目的や状況に合わせて資産を配分することを、「ポートフォリオを組む」と
呼びます。
例えば、外国株式が何らかの理由で、価格が暴落して損失が出た場合でも、他の金融商品のいずれかの価格が上昇していて、損失分をカバーしてくれる可能性があります。

このように一つだけの金融商品を取り扱うのではなく、分散することによって何かしらの問題があっても、カバーできる可能性も期待できます。
もちろん、分散投資をすれば損をしないというわけではありませんが、
リスクをなるべく小さくしていくために分散投資を心がけましょう。
2つ3つと違う方法で運用するほど、損失の危険性を効果的に減らせるのです。

ただし、分散投資は「一部の損失を他の部分で補う」という性質と同時に、
「一部の利益が他の部分で打ち消される」というデメリットを持っています。
また、運用先を分散するほど管理は複雑化するため、ちょうど良いバランスを見つける
必要があるのです。

まずは、キャパオーバーしない程度に手広く分散し、極力リスクを抑えた状態から
始めることをオススメします。
もしくは、「株式投資+不動産投資」など、投資方法を超えた分散投資も有効です。
全資産をリスクの高い投資に充てるのではなく、投資信託など堅調な投資先に分散する
方法も合理的です。

最初は少額から投資する

お金

当然ながら、扱う投資額が増えるほど、利益・損失額の規模は大きくなります。
そのため、いきなり目いっぱい保有する資金を運用すれば、出だしから致命傷を負う
可能性があるのです。

・投資額1,000万円を運用:投資先が30%暴落したとき損失は300万円
・投資額100万円を運用:投資先が30%暴落したとき損失は30万円

上記のような投資額の調節は、
分散投資と同様に、多大なリスクコントロール効果があります。
気合いが入りがちな投資初心者こそ、
まずは少額投資で小さく運用をスタートさせましょう。

投資するタイミングは複数に分割する

お金

少額投資の応用として、保有資産を少しずつ定額投資する「ドルコスト平均法」という
方法があります。
これは、1つの金融商品を定期的かつ同じ金額で買い続ける手法になります。
購入価格の平均を適正化して、「高値掴み」を緩和するリスク軽減テクニックの1つです。

金融商品には、リスクがあります。
株式の場合、会社が倒産すると紙くずになったり、代表取締役の不祥事で株価が
大きく変動したりすることで、損をする可能性があります。
国債の場合には、カントリーリスクがあります。
カントリーリスクとは、国の情勢(政治・経済)が悪くなってしまうことによる
資産価値変動の可能性を指します。
国債は、絶対に安全とは限らないので、国債に投資をする場合は注意しましょう。

また、外貨預金または外国株式の場合は、為替変動リスクを念頭に入れておきましょう。
例えば、1ドル100円で外国株式を1,000ドル分投資したとします。
株価は変わっていないのに、1ドル80円になったら資産価値が下がることになります。
毎日のように為替は変動しており、時には大きく変動することがあります。
国内と外国に分けるような形で、分散投資をしてリスクを減らすといったことも
できるので、さまざまな要因を考慮してリスク管理を意識しましょう。