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2019.06.26コラム

少額投資を始める際の注意点

昨今、NISAやiDeCoなど、1,000円や1万円という少額から投資できる
金融商品が多く出てきています。
中には、100円から始められる初心者向けの商品もあります。
本記事では、少額投資をこれから始めようと考えられている方に向けて、
小額投資にはどんな種類があるのか、また小額投資を始める際の注意すべき点を
紹介します。

小額投資の種類

小額投資の種類

小額投資には、たくさんの種類がありますが、
主に株式系と投資信託系に分けることができます。
まずは、それぞれの特徴とどのようなサービスがあるかについて、説明していきます。

株式系

一般的に、株式投資の最小単元は100株に設定されております。
そのため、銘柄によっては、数十万円~数百万円の資金がないと、
株の購入すらできないこともあります。
しかし、小額投資であれば、十分な資金がなくても、株を購入することが可能です。
株式系には、「単元未満株」・「金額指定投資」・「テーマ投資」などがあります。
それぞれの特徴について紹介します。

・単元未満株
「単元未満株」とは、一般的に設定されている100株ではなく、
最小1株から購入できる株のことをいいます。
そのため、数百円から投資することも可能です。
さらに「ミニ株」という最低単元の10分の1単位で株式売買する仕組み、
金額を指定して購入可能な単元で投資をする「金額指定投資」などもあります。

・テーマ投資
テーマ投資とは、「AI」や「5G」など、とあるテーマに対して複数社の株を買う
投資手法です。
テーマ投資で有名なサービスは、テレビCMでもよく見かけるフォリオ(Folio)です。
フォリオでは、10社で構成されたテーマに10万円程度から投資することができ、
分散投資できるため、リスクを低減して株取引をすることが可能です。

「単元未満株取引」のほうが、一般的には手数料が比較的安く設定されています。
株主優待をもらえる可能性もあり、また、個別株ごとの動きを追うことで投資の基礎が
学べるため、投資初心者の方には、まずは「単元未満株取引」から始めることを
オススメします。

投資信託系

投資信託とは、投資家が投資したお金を投資のプロが運用する金融商品です。
投資信託では、月々一定額を積み立てていくことも可能で、
その金額は月額1000円などの少額から、貯金感覚で手軽に始めることができます。
毎月指定した日に自動的に買い付けが行われるため、
購入するタイミングに悩む必要がなくなります。
主な小額投資信託の種類を紹介します。

・NISA
小額投資信託で最も有名なのは「NISA」です。
NISAは、「NISA口座」で購入した金融商品から得られる利益が、
非課税になる税制優遇制度です。
毎年120万円の非課税投資枠が設定されます。

・積立NISA
「積立NISA」の制度は、基本的には「NISA」と同じ制度です。
ただし、その期間と非課税投資枠が異なります。
また、購入可能な商品は、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託に
限られています。
長期間で運用することを前提に作られた金融商品です。

・iDeco
「iDeCo」とは、「個人型確定拠出年金」の愛称であり、
「老後資金を自分でおトクに蓄える制度」です。
60歳までに毎月一定の金額を積み立て、投資信託や定期預金、保険などの金融商品を
選んで運用し、60歳以降に運用した資産を受け取るというものです。

「NISA」も「iDeCo」も、毎月一定額を積み立てて資産を増やしていく投資手法です。
最初に設定を行ってしまえば、それ以降は自分で注文をする必要もありません。
長い時間をかけてまとまった資産形成を行うことで、将来の自分に大きな資産となって
返ってくるでしょう。

小額投資を始める際の注意点

少額投資をしている方

少額から投資ができるため、ハードルの低い少額投資ですが、
少額だからといって損しないということではありません。
少額投資を始める際に気を付けるべきポイントをいくつかご紹介します。

投資によりライフプランに必要な資金が不足しないこと

少額であっても、投資はあくまでも余裕資金の範囲内で行いましょう。
これは、投資を行う上での鉄則です。
小額であればいいということではなく、自身のライフプランで「いつ」「どれくらい」必要になるかと照らし合わせて、無理のない範囲で投資を行いましょう。
極端に言うと、なくなってもよいお金を投資することが、投資で失敗しないコツです。

少額投資でも手数料はなるべく抑えること

少額投資であっても、手数料やリスクはなるべく抑えることが重要です。
ポイントとしては、固定手数料ではなく、投資額に比例して手数料が決定する商品を
選ぶことが大切です。
固定手数料は、投資額に対して手数料の占める割合が高く、
割高な投資となってしまうことがあるため注意が必要です。

リスクを考えて投資すること

少額投資で損失が出たとしても、その金額も少額であるため、
基本的には損失のリスクが低い投資方法といえます。
ただ、連続で何度も損失を出してしまうと、結果的に大きな損失を抱えることになります。
少額投資であっても、銘柄選びや売買のタイミング、市場の動きなどを考えて投資する
必要があります。

注意点もありますが、少額から始められる商品は、投資初心者にもハードルが低く、
オススメの金融商品です。
商品の特性や注意ポイントを踏まえて、資産形成の一歩を踏み出してみましょう。