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2019.06.12コラム

そもそも投資信託って何?

近年、NISA(積立NISA)などで注目を集める投資信託。
しかし、名前を聞いたことはあるけれど、具体的にどのようなものか知らない方も
多いと思います。
今回は、投資信託の仕組みやどのような種類があるのか、投資信託のメリットや
取り扱う上での注意点について説明していきます。

投資信託とは?

TRUST FUND

投資信託とは、金融商品の1つになります。
通常の投資では、投資家はどの銘柄にどの程度投資するのか、
運用を投資家が自分で管理する必要があります。
一方、投資信託では、投資家はファンドと呼ばれる運用の専門家にお金を預けて運用を
してもらいます。
つまり、ファンドを信じてお金を託すと、投資家の代わりにファンドが運用してくれる
金融商品ということになります。
運用の専門家は、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、
株式や債券などで運用します。

ファンドがどのように運用するかは、選ぶ銘柄によって変わります。
銘柄には、国内・海外などの違い、株式・債権の違いにより、いくつもの種類があり、
投資家はこの銘柄を選ぶことで、ファンドの運用方針を大きく指定することになります。
銘柄は、「インデックス型」・「アクティブ型」・「バランス型」に分けることができ、
それぞれの特徴は下記のとおりです。

インデックス型
東証株価指数や日経平均などのベンチマークと連動する銘柄

アクティブ型
ファンドが積極的にベンチマークを上回るよう運用する銘柄。

バランス型
インデックス、アクティブ型の合わせた銘柄

一般的には、運用が複雑なアクティブ型は手数料が高くなりますが、
リターンも大きくなる可能性があり、短期的な投資に向いています。
一方で、インデックス型は、手数料が安く、安定した運用益が見込めます。
このように、銘柄によって特徴が異なるため、目的や投資期間によって最適な銘柄を
選択しましょう。

投資信託のメリット

お金と豚の貯金箱

ここからは、投資信託のメリットを紹介します。
投資信託のメリットは主に3つあります。

①少額から投資することができる

株式投資などは、ある程度まとまったお金が必要ですが、
投資信託は1万円ほどから手軽に始めることができます。
最近では100円からなど、ワンコインで始められるものも増えてきています。
投資には興味があるけど、知識がなく心配という投資初心者、
まとまった金額を用意できないという方でも気軽に始められる金融商品です。

②プロに任せることができる

株式投資などの投資に必要な知識や手法を個人で身に付けるのは、
長い年月と経験が必要です。
しかし、投資信託は、運用のプロであるファンドが投資家に代わって運用するため、
個人では買いにくい株式や債券の運用も、安心して行うことができます。

③分散投資できる

投資の世界では、資産をいくつかの金融商品に分けて、
リスクを分散させる「分散投資」が基本となります。
ただし、個人で分散投資しようとすると、まとまった資金が必要になってしまいます。
一方、投資信託は、少額のお金を集めて大きな資産として運用するため、
複数種類の資産に分散投資し、リスクを軽減することができます。

投資信託の注意点

RISK

投資信託は、初心者にも扱いやすい金融商品ですが、いくつかの注意点があります。

1つ目は、手数料がかかるということです。
手数料には大きく3つあり、「買付手数料」・「信託報酬手数料」・「解約手数料」が
あります。
銘柄によっては、買付手数料が4%ほど、報酬手数料が2%ほどかかるものもあります。
手数料は、銘柄によって異なるため、必ず手数料を確認してから銘柄選択してください。

2つ目は、元本保証ではないということです。
「価格変動」・「為替変動」・「金利変動」などのリスクがあるため、
投資した金額を下回る可能性も秘めています。
また、銘柄によって、海外の国債などを選択するときには、
デフォルト(国家が累積債務を返済できなくなる)のリスクもあるため、注意が必要です。

3つ目は、自身が投資した運用を任せっきりにしてしまうと、
投資に見合うリターンが無くなってしまう可能性があることです。
前述のとおり、投資信託には手数料がかかります。
投資したきりで運用状況を管理せずにいると、
運用状況によってはリターンが無くなってしまう場合もあります。
運用を任せられるのがメリットの投資信託ではありますが、運用状況は定期的に確認し、
見直す機会を持つことをオススメします。

いかがでしたでしょうか?
投資信託の仕組みや特性を理解し、資産運用する上で数ある金融商品の1つの選択肢に
いれましょう。