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2019.03.13コラム

不動産小口化商品とREITは何が違う?

「不動産投資の商品を見てたら、不動産小口化商品とREITという2つの商品を
見つけたんだけど、この2つは具体的にどう違うの?」

この記事では、こういった疑問にお答えします。
不動産投資は、株やFXなどと違い、比較的安定している投資商品であると
言われています。
特に、普段は会社員として働いており、あまり副業に時間をかけることができない方に
とっては、不動産は頻繁に値が動いたりすることがないので、とてもおすすめです。

不動産投資をするうえで出てくるのが、「不動産小口化商品」と「REIT」です。
近年、「小口投資」と呼ばれる不動産投資を少額から始めることができる投資形態が
流行っており、資金の元手がそこまでない方にも非常におすすめなのです。

そんな小口投資にも色々な種類があるのですが、その中でも有名な「不動産小口化商品」と「REIT」の違いについて解説していきます。

不動産信託投資「REIT」の特徴

不動産の売買

REITとは、「Real Estate Investment Trust」の略称で、「不動産投資信託」と
呼ばれている金融商品です。
複数の投資家から、資金を集め、ビルやマンション、商業施設などの複数の不動産を
購入し、賃貸の収入や売り上げを投資家に分配する仕組みになっています。

その名の通り、不動産版の投資信託で、数万円程度の資金で投資することができ、
証券取引所を通じて売買することができるので、売却時に時間がかかりにくいのが
特徴の1つです。

「不動産小口化商品」の特徴

不動産の変動

「REIT」と「不動産小口化商品」は、同一視されてしまうことが多いですが、
実は別のものです。

「不動産小口投資」は、簡単にいうと、複数の投資家が出資した資金を元手にして、
現物の不動産投資への投資をし、運用収益や売却益を出資者に配分していくものです。

少額から投資を始めることができるという点は、「REIT」と非常に似ていますが、
「不動産小口化商品」は組合に出資するか、出資者の共同出資という形で投資したり、
証券取引所を経由して取引しなかったり、物件の購入は、出資金につき、
1つの物件を購入するなど、違いが色々とあります。
ここだけでは分かりづらいので、違いを分かりやすく説明します。

「REIT」と「不動産小口化商品」の違い

不動産物件で悩む物件

売買

「REIT」の場合は、証券取引所で自由に取引が可能です。
しかし、「不動産小口化商品」の場合は、売買方法が営業者買取と第三者譲渡の
2つあります。
また、どちらも組合事業を運営する営業車の了解が必要です。

流動性

「REIT」の場合は、当然ですが、複数の物件に投資することができたり、
証券取引所で取引されているので流動性は高いです。
対して、「不動産小口化商品」はそれほど高くはありません。

物件の所有

「REIT」の場合は、出資金で複数の物件に投資することが可能です。
対して、「不動産小口化商品」の場合は、出資金だけで物件を購入することが可能です。

物件の購入

「REIT」の場合は、出資金ではなく、借り入れを行なって物件を購入します。
これに対して、「不動産小口化商品」は、集まった出資金だけで物件を購入します。

以上が主な違いです。
「REIT」の場合は、現物の不動産ではなく、不動産証券を購入することで
投資をしているので、空室リスクを回避しやすかったり、現金化しやすかったりします。
ただ、流動性が低い分、「不動産小口化商品」の方が安定するので、
保守邸に資産を運用したい方には、おすすめです。